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Vol. 82

夏の名古屋場所 報告

2023.09.20 カテゴリ:, ,  タグ:

住宅デザイン学校2023 夏の名古屋場所を開催。

8月24日に開催された「夏の名古屋場所」は、2022年秋に開催された住宅デザイン学校実作展で優秀賞を受賞された箕輪裕一郎さん(みのわ建築設計工房 代表)の自邸紹介と、住宅デザイン学校で学び今のお仕事に生かされていることをお話しいただく講演と、伊礼さんによる「町と家との『あいだ』を考える」というタイトルでの講演の2本立て。セミナーの前には、本年度の会員様限定でしたが、実際に箕輪さんの自邸を見学させていただきました。住宅デザイン学校初期メンバーであった箕輪さんの仕事ぶりを拝見し、久しぶりの再会を喜ぶシーンも多く見られました。

協力:みのわ建築設計工房:https://minoway.exblog.jp
 

◎ 建築視察|「大泉寺の家」

箕輪さんのご自宅兼事務所です。箕輪さんは、住宅デザイン学校第一回目の卒業生。その後独立と同時に「大泉寺の家」を構えられ、こちらを拠点に活動されています。お庭は、荻野寿也さん。
敷地周辺は緑豊かな環境で、桜と欅で構成されている環境を敷地にも繋げるイメージで、お庭に桜を植え、マウント(丘)で緩やかに町との距離をとっています。またお庭から室内へのアプローチは、自然と外と繋がるように工夫。仕事場のある二世帯住宅で、仕事をしながらも家族の気配を感じられる工夫も随所にあり、町とのつながり、お庭と建築とのつながり、パブリックゾーンとプライベートゾーンのつながり、それぞれが有機的に関係し合う住まいでした。ストーリー性のある設絵に、住宅デザイン学校卒業生らしいわくわく感が感じられました。

◎夏の名古屋場所(セミナー)

「大泉寺の家」の視察を終え、名古屋市内にてセミナーを開催。まずは、伊礼さんによる講演「町と家の『あいだ』を考える」です。伊礼さんの原点である、沖縄の文化に根付く様々な「間」の考え方やつくり方を解説いただき、それらから着想を得たご自身の作例をご紹介いただきました。また併せて、「大泉寺の家」のお庭も担当された荻野寿也さんとのお仕事も紹介いただき、周辺の景色をお庭に、そして室内に取り込んだことや、屋根の上に家庭菜園を作った例も交えて、暮らしの中にある「あいだ」を考える機会となりました。

今回は、会員ではない方もお迎えしたため、久しぶりに住宅デザイン学校の講義を受ける面々も。後ろ姿が良いです。

続いて、住宅デザイン学校第一回目に通ってくださった箕輪さんによる講義です。
「住宅デザイン学校で学んだこと」として、当時、先生方から受け取った様々なアドバイスや、伊礼さんの教え通りに、建物を見学した際はスケッチ&実測をしたこと、それらを活かして計画した「大泉寺の家」の解説、そして現在の仕事ぶりについてもご披露いただきました。
学びを実際に形にされているさまは、住宅デザイン学校にご参加いただいている方にとっての道標となり、大変参考になったのではないでしょうか。

(写真上)箕輪裕一郎さん
(写真下)施工を担当されたカワイ建築さんも、建物見学とセミナーに同席いただきました。

 

終始和やかに進んだ「夏の名古屋場所」でした。
ご協力いただいた皆様、またご参加いただいた方々、貴重なお時間をいただきありがとうございました。



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