メニュー
Vol. 83

設計教室2023 建築視察ツアー第1回 報告

2023.09.26 カテゴリ:, ,  タグ:

2023年 建築視察ツアー第1回を開催。

9月6日に建築視察ツアー第1回を開催しました。ゲスト講師の実作を巡る本ツアー第1回は鈴木信弘さん編です。鈴木さんの拠点地である横浜市内にある、築年数の異なる個性豊かな実作3件と、長屋のリノベーションオフィス、そして本年の即日設計初級編の課題となり、制限の多い状況から参加者を悩ませた敷地も併せて見学させていただくという盛りだくさんの内容に、定員いっぱいのご参加をいただき、3班に分かれて徒歩でそれぞれを巡りました。
築19年のお住まいから現在までの鈴木さんのお仕事ぶりを短時間でお見せいただき、さらにそれぞれに住まい手さんと施工に携わった方も同席いただき、様々な角度からお話を聞かせていただく、大変貴重な会となりました。
ご協力をいただいた全ての皆様に、心より感謝申し上げます。

鈴木 信弘 氏/鈴木アトリエ一級建築士事務所:https://suzuki-atelier.com
 

<篠原東の家2004>

容積緩和を利用したRC地下階+地上木造2階建、5層のスキップフロアでつながるお住まいです。築19年という、今回お見せいただく中で最も歴史のある建物で、様々なトライアルも見受けられました。当時は小さかったお子様も、今は成人されており、当時からの暮らしの変遷に応じて変化したものと、普遍的なものを見て取れるのも貴重な機会です。また時間を経た今でも、このお住まいを心から愛し、大切に暮らしていらっしゃるのが伝わり、鈴木さんの建物やお施主様への向き合い方からも刺激となるものがありました。

<篠原東の家2017>

密集した住宅街に立つコンパクトな住まい。限られたご予算の中で、お施主様のご希望と心地よさ・使い勝手の良さを両立させ、さらに楽しさもプラスされており、そこには鈴木さんが培われた様々なアイディアや工夫が見られました。窓の数を減らしたり、階高を抑えたり、家具と間仕切りを併用したりと工夫しながら、ミニマムに無駄なく要素がまとめ上げられている様を、参加者の方も隅々まで堪能されていました。

<篠原東の家2023>

今回お見せいただいたお住まいの中で最新作です。高低差が大きい敷地でできる限り外構費を抑える工夫や、北側斜線をかわす屋根形状から、設計だけでなく施工のスキルの高さも伺える建物。「陽に当たらない暮らし」がテーマであり、南側の開口部を絞っているのですが、「日中照明をつけなくても十分暮らせるほど明るいです」と住まい手さんがおっしゃるように、適所に設けられた窓からの光が壁や天井に反射し、柔らかく室内を包み込んでいました。またご夫婦ともにテレワークがメインであるため、1日を通しての居場所の整理とまとめ方にも工夫があり、使い勝手や居心地の良さが窺い知れるお住まいでした。

 

<鈴木アトリエ>

長屋をリノベーションした、鈴木さんのアトリエである「鈴木アトリエ」を最後に見学させていただきました。1Fは貸しギャラリーやスタジオとしての利用を想定しており、事務所機能は主に2Fに集約しています。入子構造にして極力解体せずにリノベーションを行い、スキップフロアにしてお手洗いを設けたり、一部減築をしてロフトやテラスを設けたりといった遊び心も見られる楽しい空間でした。また、通りに面した壁面の一部は黒板になっており、来訪者を迎える粋なメッセージに感動。おもてなし心も併せて学ばせていただきました。

ご参加いただいた皆様、大変お疲れ様でした。
また所々混み合うところもあり、ご迷惑をおかけしたかもしれませんが、関係者の皆様と参加者の皆様のご協力により、スムーズに見学させていただくことができたと思います。ありがとうございました。

 

次回は、10/11(水)の高野保光さん編です。既に定員に達しており、募集は打ち切りとさせていただきました。
ご参加いただく皆様はお楽しみになさってください。



関連記事
  • 設計教室2021 第3回 報告

  • 夏の名古屋場所 報告

  • 設計教室2021 第2回 報告

  • 設計教室2022 建築視察ツアー第3回 報告

  • 設計教室2023 建築視察ツアー第2回 報告

この記事をシェア