沖縄建築視察ツアー
2016.02.23 カテゴリ:視察ツアー タグ:第4期(2015年度)
建築家・伊礼智の原風景を巡る、二泊三日のツアー
2016年2月18日~19日の二泊三日で、建築家 伊礼智の作風に大きな影響を与えている沖縄の建築・自然・風土を、伊礼さんとともに巡るツアーを開催しました。初日には先日オープンしたばかりの伊礼さん設計によるNEDOの実験棟モデルハウス「結の家」を訪れます。
まずは「結の家」見学から
アイムホームさまにご協力いただき、伊礼さん設計の「結の家」を見学させていただきました。「結の家」は親子2世帯がつかず離れず暮らすための住宅として設計されています。上下(1階と2・3階)に分かれる完全2世帯のコンクリート造の3階建てで、中庭にはヤンバルの木々が植えられ、強い日射しを絞った開口部や花ブロックなど、沖縄の気候風土を知り尽くした伊礼さんの設計によって心地よい空間がつくりだされていました。
「結の家」
設計:伊礼智設計室(伊礼智 福井典子)+アイムホーム/施工:アイムホーム/造園:荻野寿也監修/アドバイザー:東京大学・前研究室+琉球大学・堤研究室+OMソーラー株式会社 www.imhome-okinawa.co.jp/沖縄建築を巡る
次に、国指定重要文化財の「中村家住宅」と、「聖クララ教会」を見学しました。どちらも沖縄を訪れるなら見逃せない建築です。「中村家住宅」では、伊礼さんがよく仰っているヒンプンがあり、みなさん感慨深げに写真を撮っていました。
2日目は銘苅家住宅へ
ツアーの目玉で国指定重要文化財でもある「銘苅家住宅」を訪れます。まずは貸切バスで約2時間かけて運天港へ向かい、そこからフェリーで1時間と自転車で20分…朝8:00にホテルを出て12:00前にようやく「銘苅家住宅」に到着です。40分ほど見学した後、13:30のフェリーで伊是名島を後にしました。伊礼さんがいろいろな場で紹介されていることもあって、一度は「銘苅家住宅」を見に行きたいと誰もが思うのですが、その道のりはなかなか厳しいものでした。 その後「名護市庁舎」と「やちむんの里」を訪れ、2日目も無事に終了となりました。
3日目オプションツアー
「玉陵」「首里城」「識名園」の3箇所を訪ねました。3つとも「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されています。オプションツアーということもあり、ゆったりとした沖縄時間のもと見学することができました。