松本建築視察ツアー
2015.05.16 カテゴリ:視察ツアー タグ:第4期(2015年度)
建築視察ツアーを開催
夏のような陽射しの下、2015年1月にオープンした株式会社国興さまの「つむぐいえ」モデルハウスを視察させていただくバスツアーを開催いたしました。当日は伊礼智さんと荻野寿也さん、建築知識ビルダーズ編集長の木藤阿由子さんも同行くださり総勢31名での催行となりました。
Web Site:tsumuguie.jp
モデル見学の前にセミナーからスタート
まずはTOTOさまの松本ショールームをお借りして、性能のその先を考える「たしかな家づくりセミナー」を行いました。 前半は、荻野寿也さんからの講義です。これまでのお仕事と、庭づくりに対する考え方、どのような庭が建築をよりひきたてることが出来るかなどをお話しいただきました。
後半はトークセッションとして、株式会社国興の田中一興社長と品質管理部長の福田和治さんに実際のお話を伺いました。伊礼氏による設計を守りつつも高性能で確かな家づくりを両立させた、その手法と苦労の一端を拝聴することができました。
今回はモデルハウス見学の前にセミナーを行うというこれまでのツアーとは逆順での催行でした。モデルハウスについての国興さんの想いやプランの基礎知識を先に頭に入れた状態で見学することで、より集中して体感することができたと大変好評でした。今後はこの順番が定番となるかもしれません。
いよいよモデルハウス見学へ
周囲のロケーション・景観に素直に従ったという伊礼さんの言葉の通り、2階のリビングに入った瞬間、開放的な空間と窓の外の景色にだれもが思わず感嘆の声をあげました。室内にはたくさんの居場所が設けられており、一度座ってしまうとなかなか立ち上がることが出来ません。その居心地のよさの理由を知りたいと、図面に向かうみなさんの目は真剣そのものです。 また見学の後半には、伊礼さんのご要望でお酒も用意しました。少しお酒が入ってリラックスしながら、心地よい空間と素晴らしい景色に浸る、とても贅沢な時間を過ごすことができました。
モデルハウスを90分かけて見学した後、再びバスで松本駅まで戻ります。車中は、伊礼さんと荻野さんへの質疑応答の時間となりました。参加者から引き出した質問を、さらに追究した質問へと展開していく木藤さんの名司会により、松本駅へ到着するその瞬間まで、充実した時間とすることが出来ました。
2日目、白馬から安曇野へ
ツアー2日目もみごとな晴天に恵まれました。バスの車窓の美しい新緑に目を奪われつつ、一路白馬へと向かいます。白馬では、伊礼さん設計の「白馬の山荘」を見学させていただきました。伊礼さんの著書などでも度々紹介されている「白馬の山荘」、この山荘を視るために今回のツアーに参加された方も多くいらっしゃいました。
その後、昼食には国興の田中社長にご紹介いただいたお蕎麦屋さんに立ち寄り、安曇野ちひろ公園へ。美術館は臨時休館日ということで公園のみの見学でしたが、敷地内にはアトリエを兼ねた黒姫高原の山荘を復元した「黒姫山荘(奥村まこと氏設計)」もあり、思わず時間を忘れて公園を散策してしまいます。そして最後に安曇野市新本庁舎(内藤廣氏設計)を訪れました。1週間ほど前に開庁したばかりという真新しい建物は至る所に地元材を活用した木のぬくもりあふれる空間でした。さらに、新本庁舎のすぐ近くに国興さんの施工物件があるということで、急遽外観と1階のリビングを見せていただけることに。急なお願いにも関わらず快諾くださった住まい手さまには心よりお礼申し上げます。
ご参加いただきました皆さまのご協力により、2日間無事にツアーを催行することができました。ありがとうございました! 最後に、モデルハウスの見学をご快諾くださった国興さまに心よりお礼申し上げます。お忙しいなか、細部にわたりお心遣いとご協力を賜り、おかげさまでこの様な充実した内容とすることができました。誠にありがとうございました。