設計教室2025 第1クール第3回 報告
2025.07.11 カテゴリ:設計セミナー, 設計教室 タグ:
2025年 設計教室第1クール第3回をオンラインで開催。
6月4日、5日に、第1クール第3回を開催しました。
ゲスト講師は竹原義二さんです。今回は特別スタイル!講義は現地とオンラインでのデュアル開催となり、即日設計は事務局からライブ配信となりました。
<1日目>
一日目は講師のお二人の講義です。これまで講義はオンラインで実施していましたが、今回は特別に、自由学園明日館大教室「タリアセン」での黒板授業を、複数台のカメラでオンライン配信するデュアル開催に挑戦。「重要文化財を肌で感じて、その空気の下で過ごすことが大切」という竹原さんの想いから実現しました。現地には、先着順で申し込みいただいた参加者の方々にお集まりいただき、レイアウトも通常のセミナー形式から変更して、竹原さんの講義が始まりました。明日館のデザイン性の具体的な解説にはじまり、スライドと黒板授業を通して、飛騨高山に残る「日下部家住宅」と「吉島家住宅」から見えてくる「地域や暮らしをもとにしたデザイン」や、伝統建築を現代建築に置き換えること、「なぜ、どうして、もし」を繰り返しながら掘り下げて見えてくるものなど、竹原さんの頭の中を垣間見せていただける内容となりました。また竹原さんの実作解説からわかる、住まい手や職人に寄り添う姿勢、建築に携わる意義と重み、そして端々に感じるお人柄がわかる情熱的かつユーモアのある授業にみなさん釘付けで、気づけば授業は3時間に及びましたが、集中が途切れることはなく聴講されていた様子がとても印象的でした。
なお、予定していた伊礼さんの講義は、後日映像配信での補講とさせていただきました。
現地講義に参加された皆様と。



学び舎であった明日館で、その場に身を置き、同じように授業を受けて感じることは、文字や写真で見るものとは違い、感覚に落とし込める。


現地参加組での懇親会も開催し、サイン会の列を作りながらも楽しく懇親を深めることができました。
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<2日目>
2日目の即日設計(初級編)は、伊礼さんと竹原さんに事務局にお越しいただき、オンラインで実施いたしました。
ご実家裏の敷地で計画するご夫婦2人の家。カフェスペースを包括し、暮らしの変化も想定しながら、この家での家族の物語を描き設計して欲しいという課題。事前に皆様に書いていただいたプロフィールシート(一番心に残っている建築や似顔絵などを手書きで書いたもの)と併せてプレゼンテーションをお聞きになり、それぞれのプランに具体的な添削や問いかけをされました。
今回は竹原さんが「このまま建ててもいいくらい、よくできている」と評価された朝倉建築の朝倉匡志さんが、合計4ポイントを獲得されて最優秀賞に選ばれました。おめでとうございます。
また今回は即日設計初級編の最終回ということで、3回を通じての得票数で初級編の各賞が決定。初級編の最優秀賞に風土一級建築士事務所の池田さん、優秀賞に朝倉建築の朝倉さん、佳作にウントアデザインの成田さん・国工務店の小澤さんがそれぞれ選ばれました。おめでとうございます。
これにて設計教室第1クールは終了となります。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
初級編ということで初めて参加された方が多い回でしたが、講師の先生方のお話と、参加者の方のプレゼン・講評がそれぞれ刺激となり、設計力、提案力がみるみる昇華されていく様が大変印象的でした。皆様の今後のご活躍を祈念しております。


2025年 第1クール第2回 投票結果
| 池田 正観さん | 4pt | 居石 宗一郎さん | 3pt |
|---|---|---|---|
成田 好孝さん | 2pt | 小澤 幸世さん | 1pt |
長澤 一輝さん | 1pt | 福田 奈々美さん | 1pt |
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伊礼 智さん作例


竹原 義二 さん 実例

朝倉 匡志 さんの作品

2025年 設計教室(初級編) 総合受賞者
最優秀賞
- ・池田 正観 さん(風土一級建築士事務所)9P
優秀賞
- ・朝倉 匡志 さん(朝倉建築)7P
佳作
- ・成田 好孝 さん(ウントアデザイン)5P
- ・小澤 幸世 さん(国工務店)5P





