設計教室【基本編】第3回
2014.05.26 カテゴリ:設計教室 タグ:第3期(2014年度)
基本編第3回、外部空間を考える。
設計教室2014基本編の第3回は、国内外から注目を集める造園家、荻野寿也さんをゲスト講師としてお招きして自由学園明日館にて開講いたしました。明日館のバラが咲き誇るなか、熱い一日がはじまりました。
造園の重要性とその伝え方
まずは荻野さんに「庭のプレゼンテーションについて」と題して講義いただきました。ご自身が庭づくりを始められたきっかけから、現在手がけられているプロジェクトや伊礼さんとの協働物件についてお話し頂きました。 また、工務店のみなさんにも参考にして欲しいという想いから、荻野さんが実際に庭のプレゼンテーションをする際に気をつけている事を教えていただきました。特に、参考写真の重要性と、いかに相手にイメージしやすいように伝えられるかを説かれており、受講者の実務にも直結した大変参考になる講義内容だったのではないでしょうか。
荻野寿也景観設計:o-g-m.co.jp/
原風景、生まれ育った環境と設計
伊礼さんからは沖縄住宅の解説を通して、建築家としていかに自分の価値観を設計に反映させているかを講義いただきました。講義前半は、これまでに訪れたアジア諸国の建築から受けたインスピレーションを、どのように設計に取り入れてきたかその手法についてお話しいただきました。後半は、ソトとの繋がりに重点を置きいかに外部を取り込んだ設計を提案できるかという、伊礼さんが今取り組んでいる試みを紹介いただきました。「守谷の家」「南与野の家」「下田のゲストハウス」などの物件を通して、伊礼さんと荻野さんがお互いに高め合っている関係を垣間見ることもできました。
設計課題・中間講評
今回は17名からの提出がありました。前回からぐっと設計が定まってきている方が多く、伊礼さんと荻野さんも受講生の熱心さに驚かれていました。伊礼さんからは設計について、荻野さんからはアプローチなどの外構はもちろん室内と庭をいかに繋げていくかを、それぞれアドバイスいただきました。